幸福な日々

できれば人生楽しく生きたい!そんなウサコのあれやこれや

就職活動②

『人生は実験台だ』

『血を流しながら自分はその実験に臨む』*

岡本太郎さんの著書「自分の中に毒を持て」の中で語られていた言葉は

学生時代の私の頭に強烈に突き刺さりました。

そして、今も私の頭の中に残っています。

 (*表現は異なっていますが、内容はこういった内容でした)

 

1年後の32歳の夏。

私は海外に飛び出しました。

 

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これまでを振り返って

すべて正しいことをしてきたとは思いません。

間違いも犯しましたし

もっと違う風にできればよかったのに、と思うこともあります。

 

でも、後悔はしていないんです。

すべて自分で選んで

その時に心が一番求めることをしてきました。

 

自分も傷ついたし、ひとも傷つけました。

でも、この傷があるから今の私がいるんだと思います。

 

これまでの経験が一つでも欠けていたら、今の私はいないと思います。

だからすべての経験を誇りに思うし

これまで出会ったすべての人に感謝しています。

 

悲しい別れ方をしてしまった人たちもいます。

もう連絡を取ることも、会うこともない人たちもたくさんいます。

 

それでも、みんなに心からありがとうって言いたい。

 

仕事も。

ロンドンで3年半携わった仕事は、これまでとはまったく異なる業種でした。

正直、どうして私がこんな仕事しなきゃいけないのよってずーっと思っていました。

仕事を蔑んでいました。

ふて腐れた気持ちでいるから、ちょっとしたミスも多くて

そんな態度は上司にも見えていたらしく

何か大きなミスがあるといつも真っ先に私のせいにされました。

そして、さらに私はふて腐れてやる気もなくなり、ミスも続きました。

こんな悪循環が1年ちょっと続きました。

 

でも、ちょっとしたきっかけで

この仕事を真正面から受け止められるようになりました。

というよりも、自分のことを真正面から見つめられるようになりました。

 

それまでの私は、プライドが高かったのです。

「できない」って言えなかったんです。

自分はできる人間だと思っていたのです。

「わからない自分」がいちゃいけないって思っていたんです。

 

でも、まったく初めての業種。

わからなくて当然。できなくても当たり前。

 

そのことにやっと気付きました。

素直に「わかりません。教えて下さい」って言えるようになったら

仕事はスムーズに行き始め、

同僚からも上司からも信頼を得られるようになりました。

毎日が楽しくなりました。

 

40年余り生きてきた中でむくむくと育ってしまったプライド。

凝り固まったこの重たい鎧を脱ぎ捨てることが難しかった。

でも、一度脱いだらなんと自由なことでしょう。

もっと自由に呼吸ができて、もっともっと広がっていく感覚を覚えます。

 

人はいつでも成長できる。

40歳は不惑の年。

でも心はずっとふわふわ自由でいたい。

じゃないと、人生つまらないよ。

 

 

 

就職活動①

うさこ、40歳。

ロンドンにて就職活動中です。

 

ロンドンには2012年に来ました。

その時にご縁があった会社で3年半働いてきましたが

新たにまたチャレンジすることにしました。

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去年、40歳を目前に仕事やキャリア、これからどう生きていくかについて

すごく悩みました。

 

友だちのほとんどはすでに結婚していて

子どもがいて

マイホームがあって・・・

 

私はというと

マイホームじゃなく、住んでいるのはシェアハウス

収入は日本で働いていた頃のほぼ半分

もちろん未婚。

 

こんな気分で40歳を迎えるなんて予想もしていなかったと

ずーんと沈み込みました。

沈み込んでパニックにもなりかけた時、日本の会社を退職して

海外留学を決めた頃の自分を思い出しました。

 

それは31歳の頃。

いい会社で専門職に就いていました。

いわゆるキャリアウーマンで

収入もよく、欲しいものは何でも手に入るような生活。

いい車、高価な洋服、アクセサリー、おいしい食べ物、恋愛。

不倫にまで手を出してしまっていた、何でもありの生活。

 

でも、いつの頃からか「私がいる場所はここじゃない」って

心の奥底から叫び声が聞こえてくるようになりました。

とてつもなく悲しくなって涙が止まらなかったり

買い物が止まらなくって、クレジットカード会社から

カードの利用を止められてしまったり・・・

苦しくて苦しくて、出社前に密閉した車の中で大きな叫び声をあげたり。

 

仕事も生活も周りから見ればうまくいっているように見えたでしょうが

私の心は破綻へと向かっていっていました。

 

予定していた結婚は白紙に戻り

その1年後に訪れた祖母の不慮の死。

 

いろんな意味で自分をたくさん責めました。

今までわがままに生きてきた自分を心から責めました。

 

でも、嫌いにはならなかったんです。

逆に、だったらもっとわがままに生きてやろうって思ったんです。

でも今までのわがままさとは違う方向で。

 

今までは「自分さえよければそれでいい」っていう自己中心的なわがままでした。

でも、この時に感じたのは

せっかく頂いた命だから、一生懸命使い果たそうっていうわがままです。

ふと思い浮かんだのは学生時代に読んだ岡本太郎さんの

自分の中に毒を持て(青春文庫)」でした。

人生に対する考え方に大いに影響を与えてくれた本でした。

 

 

しあわせ

「幸せ」ってなんなんだろう

って若い頃はずーっと考えていました。

最近になってなんとなく自分なりの幸せを見つけられたように思います。

 

先日、機会あってNHKのクローズアップ現代を見ました。

今年入社する若者に焦点を当てた内容でした。

その中で、18歳の男の子がいました。

入社式も何もないままいきなり現場配属。

建設会社の現場です。

ご両親の離婚をきっかけに荒れた生活をずっと送っていたそうです。

でも、お母さんがくも膜下出血で倒れたことをきっかけに

真面目に働くことを決めたそうです。

 

「幸せってなんですか?」というディレクターの質問への彼の言葉。

 

ひとりじゃないってことじゃないですかね

誰かが見てくれているってことの幸せ、です

 

誰かがそばにいてくれる、そのことの幸せ。そのことが幸せ。

彼から出てきた言葉に、うさこはとても心打たれました。

 

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小学校から大学までずっといじめられてきたうさこ。

ひとりぼっちで過ごす休み時間。

ひとりで食べる給食、お弁当。

ひとりで家に帰る放課後。

ひとりで人ごみを掻き分ける時の勇気。

 

状況は違えども、「ひとり」の辛さはうさこも十分体験してきました。

 

私にはお母さんがいた。

先生がいた。

声をかけてくれた数人の友達もいた。

 

みんなかけがえのない存在。

 

18歳の彼もそんな人がほしかったんだ。

そして、今手に入れた大切な人たち。

 

立派な鳶職人になるのが夢だそうです。

がんばってほしい。心からそう思います。

 

そして、心細い思いをしている人を見かけたら

そっと手を差し伸べてあげられる人になってほしい。

 

 

 

 

ブログはじめてみました〜あれから3年・・

 

休眠状態から自分を叩き起こして、ブログ再開!

2016年、ロンドンからオーストラリアに移住。

ロンドンと比べてしまうとオーストラリアは物足りないこともあるけど

ここでしかできないこと、今しかできないことを

やりながら書き綴って行きたいと思います。

 

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